締め切りを作れ。
それも早いほどいい。 時間と質を両立する仕組み
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Narrateur(s):
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辻 留奈
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Auteur(s):
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クリストファー・コックス
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斎藤 栄一郎
À propos de cet audio
先送りにしない!質を高める!遅れない!
最高のパフォーマンスを厳守する7つのデッドライン効果
7つのデッドライン効果
「チェックポイント設定」
「逆算型スケジューリング」
「ソフトオープン」
「ゴールを見失わずに使命に集中」
「見直しを繰り返す」
「難題に集中する」
「いつも準備万端」
メンタルを鍛えるのではなく「仕組み」を変える
期限内に質の高いパフォーマンスを
意志の弱さという問題を解決できる効果的な仕組みがすでに存在しているのだ。その仕組みとは、「締め切り」である。
ヘブライ大学の研究によると、「プロジェクトの完了であれ、グループの意思決定であれ、何かを実行する時間が限られていると、無駄が減り、集中力が高まり、生産性や独創性が高まる」。安心してほしいのだが、タイミングよく完了させることと、卓越した内容に仕上げることは両立不能ではない。
しかし、締め切りを設定したとたん、人間は締め切りぎりぎりまで仕事を先送りする傾向にあるのだ。この現象は、「デッドライン効果」と呼ばれている。
デッドライン効果を研究する研究者の間では、おしなべて「デッドライン効果=悪」という見方で一致している。強力だが破壊的という意味だ。
その悪しきマイナス面も心得ておかねばならない。「効果」というと、いいことずくめのように聞こえるが、締め切りを設定すると、プラスに転ぶこともあればマイナスに転ぶこともある。デッドラインで救われる人も、破滅を辿る人もいるのだ。
本書で取り上げているような本当に優れた組織なら、基本的な人間の心理を変えなくても、マイナス面を排除できる仕組みが備わっているものである。
7つの章を通じて、信じられないような偉業を達成した組織を紹介する。数々の現場を見てきて、締め切りの活用に最も長けていたのは、管理職クラスではなく、現場の第一線で働く人々だった。短い締め切りの効果を心得ていて、その知識があったからこそ、その後のあらゆる発展につなげていたのである。
同様に、期限までの残り時間を示すカウントダウンクロックのセットの仕方、リセットの仕方を身につければ、完了までの時間でも、見直しの時間でも、息抜きの時間でも、自分が本当に必要とするものを思いのままにコントロールできるはずだ。
各組織の働き方を紹介し、目に見える現象に、行動科学や心理学、経済学の専門家の知見を添えて解説していく。
仕事を片付けることに苦労しているすべての人々に本書が役立つなら、著者としてこれ以上の喜びはない。
もくじ
はじめに
Chapter1 チェックポイントを設定せよ
Chapter2「右から左へ」の逆算型計画立案
Chapter3 実効性のあるソフトオープン
Chapter4 ゴールを見失わずに使命に集中
Chapter5 見直しをとことん重ねよ
Chapter6 前倒しと単純ルールでやり遂げろ!
Chapter7 デッドライン効果を極める
エピローグ
謝辞
THE DEADLINE EFFECT: How to Work Like It's the Last Minute―Before the Last Minute by Christopher Cox
Copyright c 2021 by Christopher Cox
Japanese translation rights arranged with The Gernert Company, New York,
through Tuttle-Mori Agency, Inc., Tokyo