🎧【ニュース515+plus】 2024年12月20日放送分
熊本市立出水南中学校 校長 田中慎一朗さんをお迎えして「今年を振り返って」子どもの世界にまで“効率化は必要か 無駄なものの中に有益なものも”を考えてみました。
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#ニュース #田中慎一朗 #江上浩子 #北九州殺傷事件 #効率化
*今回の内容、簡単まとめ!
事件と子供たちの安全への配慮2024年は、子供たちの安全が改めて問われる年となりました。北九州では塾帰りの中学生が被害にあう痛ましい事件が発生し、教育現場における安全対策の重要性が再認識されました。田中校長は、学校として可能な限りの対策を課す必要性を強調しつつも、その限界や難しさも率直に語りました。
効率化と教育現場の変化
今年、教育現場では「効率化」というキーワードが一層浸透しました。教員の多忙感を軽減するため、これまで慣例的に行われてきた業務や行事の見直しが進められました。田中校長は、教員が子供たちに向き合う時間を確保するためには、必要・不要を見極めた業務の効率化が必要だと述べました。
しかし、「何もかも効率化する」ことには疑問も示しました。教育現場での効率化が、子供たちの経験や成長の機会を奪う可能性もあるからです。特に、コロナ禍を経て学校行事が大きく縮小された現状について、田中校長は「無駄に思える経験こそ、子供たちにとって大切な学びにつながる」と考えています。
「無駄」の中にある大切な学び
田中校長は、教育現場における「無駄」の大切さを強調します。全校生徒で行った「だるまさんが転んだ」などの遊びは、一見無駄に思えるかもしれません。しかし、こうした活動を通じて、生徒たちは仲間との絆を深め、学校生活の楽しさを実感します。
「無駄なことの中にも、子供たちにとって有益な学びがあるのです。効率化ばかりを追求せず、子供たちがやりたいことを自由に経験できる場を確保したい」と田中校長は語ります。
来年に向けた展望
来年に向けた田中校長の抱負は、意味や目的を考えすぎず子供たちが自分の興味や関心に従って行動できる環境を整えたいと考えています。「無駄なんてないのです。生きているだけで、すでに価値があることを子供たちに伝えたい」と、田中校長は力強く語りました。
教育現場の効率化と、子供たちの自由な学び。このバランスを模索しながら新たな時代の教育へと歩みを進めています。