*今回の内容、簡単まとめ!
【ニュース515+Plus】 公共交通の現状と未来
12月13日金曜日。この日、RKKのニュース番組『ニュース515+』にはライブ配信ディレクターの斉場俊之さんがゲストとして出演しました。冬の気配が色濃くなる中、不便さが指摘される公共交通について真摯に考えるテーマが中心でした。
車と公共交通の選択
現代社会では、なぜこれほどまでに車の使用に偏るのでしょうか? 斉場さんは、その大きな理由の一つに「公共交通の不便さ」を挙げます。多くの人が日常的に車を使う背景には、バスや電車のルートや本数が不十分であることがあります。
例えば、通勤先や自宅付近に公共交通機関がない、子供の送迎や買い物で寄り道が必要といった理由で、車が選ばれやすいです。また、渋滞を考慮しつつも車を選ぶ人が多いのは、「公共交通がそれ以上に不便だから」です。
キャンペーンの課題
熊本県では11月から「公共交通利用促進キャンペーン」が実施されています。「No!マ、イッカーお出かけ Yes!公共交通」というキャッチコピーが掲げられていますが、斉場さんはこのキャンペーンの効果に疑問を呈します。
「公共交通を利用することで健康や環境に良い影響がある」という趣旨ですが、現実にはバスもCO₂を排出し、電車も電力を消費します。真に環境や健康を考えるなら、自転車や徒歩の方が有効です。しかし、現実的には天候や時間の制約があるため、車や公共交通が必要になります。
公共交通を選ぶ理由
公共交通が選ばれるためには「便利さ」が欠かせません。斉場さんは、「公共交通がもっと便利になれば、自然と選ぶ人が増えるはずです」と語ります。熊本では渋滞が日常化していますが、それでも車を使うのは、公共交通が十分に整備されていないからです。
改善への取り組み
富山県では新幹線と路面電車がスムーズに接続され、利便性が向上したことで利用者が増加しました。
熊本でも、公共交通を便利にする取り組みが求められています。バス会社や行政の努力を知り、私たち自身も「便利な公共交通」を求める声を上げていくことが重要です。
道路整備と公共交通の改善を両輪で進め、渋滞緩和や住みやすい街づくりを目指すことが、今後の課題です。
斉場俊之さんの今年最後の出演は、公共交通の未来への期待と提言で締めくくられました。来年も引き続き、地域の課題に向き合う議論が期待されます。
【ニュース515+Plus】
エンタメ・教育・ITの専門家が気になる話題を徹底解説!!
第1金曜日・・・映画解説・研究者 上妻祥浩さん
◎第2金曜日・・・ライブ配信ディレクター 斉場俊之さん
第3金曜日・・・熊本市立出水南中学校 校長 田中慎一朗さん
第4・5金曜日・・・元RKKアナウンサー 宮脇利充さん
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