🎧【ニュース515+plus】 2024年12月27日放送分
元RKKアナウンサーの宮脇利充さんをコメンテーターに「世界報道写真展2024京都」のお話を伺いました。
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*今回の内容、簡単まとめ!
写真展が映す世界と私たちの未来――宮脇利充さんが語る報道写真の力
12月27日、RKKの『ニュース515+plus』には、元RKKアナウンサーの宮脇利充さんが出演しました。
今年最後の放送では、写真展やエネルギー問題、日本の社会課題について、宮脇さんの視点から語られました。
世界報道写真展で見たもの
宮脇さんは、世界報道写真展2024京都実行委員会が主催する「世界報道写真展2024京都」について紹介しました。
会場となった京都新聞本社地下は、かつて輪転機が稼働していた広大な印刷室。高さ10メートルを超えるその空間は、迫力ある写真の展示にふさわしい舞台となっていました。
この写真展では、ウクライナ戦争やガザ地区の状況、環境破壊といった世界のさまざまな課題が写真を通じて表現されていました。中でも印象的だったのは、ドイツの露天掘り鉱山をテーマにした写真シリーズでした。
ドイツのエネルギー政策と環境保護の現状
宮脇さんが目にした写真は、ドイツの「ガルツバイラー鉱山」をめぐる環境保護活動を写したものでした。
ドイツは、原子力発電を完全に廃止し、2035年までに電力の100%を再生可能エネルギーで賄うという目標を掲げています。
しかし、現在も電力の約3割を石炭火力に依存しており、露天掘りによる採掘が続けられています。
この露天掘りによって多くの村や森林が破壊され、教会を取り壊す様子を写した写真も展示されていました。
一方、環境保護活動家の抵抗によって、破壊を免れた村や森林もありました。その中には、環境活動家のグレタ・トゥーベリさんが拘束された際の活動も含まれていました。
宮脇さんは、ドイツのエネルギー政策を紹介しつつ、「日本はエネルギーの過剰使用を見直すべきではないか」と提言しました。
日本の写真作品が示す認知症の課題
また、同展では日本の写真も注目されました。「心の糸」というタイトルで認知症をテーマにした松村和彦氏の作品が展示されており、その中には「お刺身を押入れに保管する」という場面を再現した写真が含まれていました。
宮脇さんは、この写真が認知症患者と家族の生活の一端をリアルに伝えている点に注目しました。
2025年には日本で認知症患者が700万人に達すると予測される中、こうした作品が問題への理解を深める一助となると語りました。
報道写真が持つ力
宮脇さんは、報道写真が持つ力について、「写真は真実を切り取るだけでなく、人々に深く考えさせる強力な力を持っている」と述べました。ウクライナ戦争や環境破壊、認知症といった課題は私たちの日常から遠くないものであり、写真展はそれを改めて実感させる場だと強調しました。