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市朗怪全集 三十

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市朗怪全集 三十

Written by: 中山 市朗
Narrated by: 中山 市朗
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市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集! 1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!
全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!


テントの凹み(10分)
山岳部のメンバーで南アルプスに登ったAさん。二日目の朝。朝食を食べ終わるとY君が聞いて来た。「昨夜、妙なことなかったか?」。
Y君は、昨夜妙なテントの凹みができていたというのだ。しかもその凹みは…。

山をあなどってはいけない(11分)
専門学生のO君が、クラスで奈良の山に登った。その帰りに女子と先生はバスで、男子は歩いて駅へ向かうことになった。別れ際に先生が言った。
「山をあなどってはいけないよ。どこへもよらずにまっすぐ駅に向かいなさい」と…。

屋島の散歩道(20分)
銀行員のAさんは毎朝、寮からすぐアクセスできる屋島への登山道から往復1時間ほどの登山をはじめた。ところが迷うはずのない登山道で迷ってしまった。
夜になり洞窟の前にたどり着いたのだが、人もいないのに真っ暗な洞窟の中から何やら人の話し声がする。そこは自殺の名所であり、しかも…。
他5話


中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家
1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋~あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。

怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。©2023 PanRolling
Entertainment & Performing Arts
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