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環礁 ミクロネシヤ巡島記抄

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環礁 ミクロネシヤ巡島記抄

Written by: 中島 敦
Narrated by: 西村 健志
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1941年からパラオに赴任した際に記録したものを
題材として書かれた短編作品集。

「寂しい島」「夾竹桃の家の女」「ナポレオン」「真昼」
「マリヤン」「風物抄」の全6編の作品集となっており
当時、日本が統治していた時代の南洋文化や様子を
題材として中島敦が物語として描いている。のちに書かれる
中国史を題材にした「山月記」や「弟子」などの代表作も
この南洋行の経験が大きく影響したのではとも言われている。


中島敦(なかじま・あつし)
昭和時代前期の小説家。1909年東京生れ。東大国文科卒。
祖父は漢学者中島撫山、伯父にも漢学者が多く、父は中学の漢文教師。
1933年横浜高等女学校の教師となり、かたわら作家を志して習作にはげんだ。
持病の喘息悪化のため、転地療養を兼ねて41年パラオの南洋庁に赴任する。
唐代の伝奇「人虎伝」を素材にした「山月記」が深田久弥の推挽で42年2月の「文学界」に掲載され文壇にデビュー。同年5月発表の《光と風と夢》も好評で以後創作に専念。
パラオ南洋庁書記の職を辞して作家生活に入ろうとしたが、同年12月持病の喘息のために夭折した。代表作に「李陵(りりょう)」「弟子」「光と風と夢」など。©2022 PanRolling
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