• ボイスドラマ「ミニキャラの記憶」

  • Jan 30 2025
  • Durée: 11 min
  • Podcast

ボイスドラマ「ミニキャラの記憶」

  • Résumé

  • (CV:桑木栄美里) 【ストーリー】 「わぁ、このキャラなんか可愛い」 「アニメのちびキャラかなあ。見たことないけど」 ここは高山市内にある創業57年の玩具(おもちゃ)屋『ジーニー』。 ボクは店の片隅に置かれたぬいぐるみだ。 ワゴンの中、ミニキャラの山の中に埋もれていたのを 女の子たちが掘り起こしてくれたらしい。 ボクの見た目は、 アライグマのような顔、水晶のような青い瞳、 お腹にアイテムのベルトをしめて、モフモフの毛皮に包まれた二頭身。 気がついたら、この玩具屋さんの倉庫の中で寝ていたんだ。 周りにボクのことを知ってるキャラがいないか、一生懸命探したんだけど、 ミップルもルナもマシャも、なにも答えてくれないんだ(涙) ボクが一体何者なのか、なんのためにここにいるのか、 なんとか思い出そうとしたんだけど、どうやっても記憶を辿れない。 ひょっとしたらボク、ただの昭和っぽいぬいぐるみなのかなあ・・・ いやいや、そんなコトはない。 だって、今もボクの頭の奥に渦巻くこの焦燥感と使命感! それにほら、ぬいぐるみはこうやって喋ったりしないでしょ。 「あれ?」 悩んでいるボクの前で立ち止まったのは・・・ それまでお店のキャラたちをとっかえひっかえ手にとってた女の子。 修学旅行で高山を訪れた女子高生だな。 髪の毛を三つ編みにしたキュートな女の子。 彼女はいきなりボクを手にとって、 「なんかこの子、昔どこかで会ったような・・・気がする・・・」 とつぶやいた。 ボクを見て、感じるものがあったみたい。 「あのう・・・君はだれ?」 ボクに顔を近づけて、瞳を覗き込む。 女子高生の瞳の中に、ボクの瞳が映り込んだとき、 彼女は突然その場にたおれこんだ。 お店の人が慌てて近寄ってくる。 ああ、どうやら気を失っちゃったみたい。 大丈夫かなあ。 ■シーン2/救急車のサイレン 女子高生が救急車で運ばれていってから時間が経つと お店の人たちもようやく落ち着いてきたみたい。 ボクは女子高生が倒れたときに、 持っていた手から床に投げ出されて、棚の下にころがっていた。 いやだ、暗いよ〜。助けて〜。誰か早く見つけて〜。 棚の下の小さな隙間から見える、横向きの細長い景色。 お客さんやお店の人の靴だけが忙しく歩き回る。 可愛いローファーやスニーカーに混ざって、1組だけ不釣合いな黒い革靴が現れた。 ■シーン3/革靴の足音 なんだろう。何か探しているみたいだ。 ぬいぐるみが積まれたワゴンをひとつひとつ乱暴にまぜかえす。 ワゴンから可愛いキャラクターたちがぽとんぽとんと落ちてくる。 かわいそうに。みんな泣いてるじゃん。 ひどいやつめ。ようし、顔を見てやろう。 顔を床に押し付けて様子を探る。 黒い帽子と黒いサングラス。 眉間にシワを寄せて必死で何かを探してる。 こいつ、絶対に悪者だ!ピンときた。 悪者を見逃さないようにと目で追っているうちに・・・ あ! サングラス越しに目が合った!?まずい・・・ 悪者は床に押し付けるように革靴を鳴らしながら、ボクの方へ近づいてくる。 ボクがころがっている棚の前で足を止めると、 ”やっと見つけたぞ・・・” と低い声でつぶやく。 見つけた? なにを? 床に膝をついた悪者の手が僕の体に伸びる。 タバコ臭い、ごつごつした手のひら。 やめろ!はなせ!悪者! ”こんなところに隠れていたとはな。 あやまって神の杖が発動したら、この銀河が一瞬で消え去るところだった” 神の杖・・・ ってなんだ? ”この銀河を破壊できる最終兵器か、やっと手に入れたぞ” えええええ! 最終兵器〜!? ボクが〜!?ミニキャラじゃないの〜!? ちょ、やめろって!その手をはなせ! ぐるじい〜 悪者はボクの首根っこをつかんで、う、首を切断するつもりだな。 い、意識が遠のいていく・・・。 とそのとき、瞳の中に光が走った。 同時に、あたり一面が真っ白な光に包まれる。 悪者はボクを放りなげて、吹っ飛ばされた。 ■シーン7/電撃の衝撃音〜光の中でヒロインが覚醒する音 「おまたせ!」 まばゆい光の中に立っていたのは・・・ さっき救急車で運ばれた女子高生だ! 「やっと思い出...
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