傘をささずに、 昨日まで満開の桜並木を歩く。 傘をさしたら、せっかくの 風流が台無しじゃない。 視界が狭くなる。 自然の情景に合わない。
雨の雫が伝わらない。
傘をささない彼女の理由。
今日からは僕の理由。
小糠雨は、いつしか霧雨となり、 二人の行く手を遮っても、 少しだけ早足で歩けばいい。
二の腕に彼女を感じながら。 (CV:桑木栄美里)
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