【紹介書籍1
『ハルモニア』
鹿島田真希(著)
【内容説明】きみはぼんやりしているぼくを押し倒して唇を寄せてくる。このセックスはスケルツォみたいだな、とぼくは思う──スラブ系の血をひく天才美少女、その才能を誰よりも理解し、自由を受け入れる優しい青年。作曲家志望の二人と個性豊かな友人たちの恋と友情。音楽の秘密を探し、新しい音楽を作るのに必要なものは何かを問う表題作に最新短編を併録。
(新潮社サイトより)
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【番組概要】
話題の本、名作と呼ばれている本、私たちが気になっている本を、作曲家の高橋宏治、文化史研究者の田口仁の二人が、それぞれの視点から語り尽くすニッチでクールな読書podcastです。
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【ゲスト】
浦部雪(指揮者・作曲家)
東京芸術大学作曲科卒業後ミラノ国立音楽院作曲科、ミラノ市立音楽院指揮科にて学び、現在はミュンヘン音楽大学に在籍。指揮を杉山洋一、作曲を安良岡章夫、野平一郎、ガブリエレマンカ、イザベルムンドリーの各氏に師事。指揮者としては日本をはじめ、イタリア、ベルギー他様々な場所で新作初演等に携わる。2021年サントリーホールサマーフェスティバルにおいてマティアスピンチャー氏の副指揮を務め、2022年にはタクティカートオーケストラと共演し、セカンドコンダクターとしてチャールズ・アイブスの交響曲第4番を演奏する。作曲家としては2016年に芸大フィルハーモニーにより自身のオーケストラ作品が、また2018年にはEx Novo Ensembleにより室内楽作品が演奏される。東京芸術大学在学中に長谷川良夫賞を受賞。
【語り手】
高橋宏治(作曲家)
12歳より独学で作曲を始め、東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修士課程修了。2013年度デンマーク政府給費奨学生としてデンマーク王立音楽院でハンス・アブラハムセン氏に師事し、同音楽院修士課程修了。2020年9月室内オペラ《Admist dust and fractured voices》が、ベルギー(ヘント、ブリュッセル)にて初演、2021年7月に、《PLAT HOME》と改題し、新演出による日本初演版を企画し好評を博す。
HP: https://www.kojitakahashi.net
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田口仁(文化史研究者)
1982年、茨城生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程。[専門]表象文化論(映画、芸術理論)。[論文]「『略称・連続射殺魔』再考─抵抗形式としてのエクスパンデッド・シネマ」(『映像学』109巻、2023年)など。[最近の関心領域・テーマ]1970年代以降の日本の映画産業。制作集団 「nezumi」にて音楽関連の執筆なども行っている。