ボイスドラマ〜Interior Dream

Auteur(s): Ks(ケイ)、湯浅一敏、インテリアドリーム
  • Résumé

  • インテリアが家族の絆をつむぎだす・・・ハートフルな一話完結の物語を各前後編に分けてお送りします。(CV/ 男性役=日比野正裕、女性役=桑木栄美里)
    Ks(ケイ)、湯浅一敏、インテリアドリーム
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Épisodes
  • ボイスドラマ「JUNE BRIDE」後編
    Feb 2 2025
    登場人物 ・妹(8歳/17歳)・・・10歳も年の離れた姉を慕っている(CV:桑木栄美里) ・姉(18歳/27歳)・・・年の離れた妹と仲良し。結婚式直前のある日・・・(CV:桑木栄美里) ・父(44歳/53歳)・・・なにより娘たちを愛する歴史学専攻の大学教授(CV:日比野正裕) <姉27歳/父53歳> (SE〜ウェディングマーチ〜拍手と歓声) 姉: 愛する妹へ。 この特別な日に、私の心は感謝と慈しみの気持ちでいっぱいです。 そう、私たち2人が大好きなミモザの花言葉のように。 あなたは私の人生のなかで誰よりも尊敬し、愛する存在です。 結婚式の日に、私の心を手紙に託して、 あなたに伝えることができたら、こんなに嬉しいことはありません。 届けたい思いはこんなに溢れているのですから。 (BGM〜Love Songs1) 姉: 愛する妹へ。 あなたが私の妹であることに感謝しています。 あなたと共に育った日々は、私の人生にとって宝物です。 私が一人暮らしを始めるとき、あなたが選んでくれたコンパクトな食卓。 (SE〜インテリアショップのガヤ) 父: さすが私の娘(笑)。 お姉ちゃんの部屋にぴったりだ。 姉: そう。小さくておひとり様にピッタリのサイズだったけど、 グラストップのローテーブルは、すごくオシャレでいつも癒されてた。 授業のあとアルバイトでクタクタになって帰った夜、 食卓に座れば、あなたの温もりを感じてた。 (SE〜家庭のガヤ) 父: 私の娘は、センスがいいなあ。 清楚で上品で、でも華やかで(笑) 黄色いミモザには、「真実の愛」という花言葉もあるんだよ。 姉: あなたが父と遊びにきたとき、食卓に生けてくれる一輪挿し。 ミモザの優しい香りを飽きずにいつまでも愛でていたの。 (SE〜家庭のガヤ) 父: ベルガモットの香りは気持ちをやわらげてくれるんだ。 お姉ちゃん、お前を思い出して優しい気分になると思うよ。 姉: サブライズであなたが届けてくれる茶葉は、大好きなフレーバー。 嫌なことがあった日でも、 一口、口に運べばストレスがすうっと消えていった。 思えば、私たちはいつも一緒に笑い、泣き、喧嘩して、助け合ってきたよね。 その絆があったから、どんな試練にも耐える強さを持てたんだろう。 あなたが選んだ食卓は、可愛らしくて素敵で、あなたそのものだった。 (BGM〜Love Songs2) 姉: 愛する妹へ。 あなたが私の妹であることに誇りを感じています。 忘れないで。 あなたの優しさと強さが、いつも私を支えてくれたことを。 私は忘れない。 この日のために、あなたが真剣にインテリアを選んでくれたあの日。 大きな食卓を見て戸惑う私に、あなたがくれた言葉。 ”これからいっぱい家族が増えて、いっぱい幸せに包まれるから” ”大きな幸せを支える食卓は、大きな食卓でなきゃいけないから” 私は忘れない。 ダブルベッドを選びながら、あなたが目を輝かせて私に言った言葉。 ”いまは大きなダブルベッド。でも次は小さなベビーベッドだから” 私は忘れない。 3人がけのソファに腰かけてあなたがつぶやいた言葉。 ”このかたすみに私の場所もあるといいな” この先、人生は長い長い道のりを歩んでいくけれど・・・ あなたのいない人生なんて、私には存在しない。 あなたの選んだ恋する家具たちは、 私の人生を彩り、生きていくことを喜びに変えてくれるだろう。 (BGM〜Love Songs3) 愛する妹へ。 あなたが妹でいてくれたことが、私の人生の宝物です。 あなたを愛する思いは、言葉では表現しきれません。 あなたは私の人生においてかけがえのない存在です。 さあ、このあとは、あなたが輝く番。 コンパクトな食卓が、大きな食卓へ進化していったように、 あなたの人生も、大きく翼を広げて羽ばたいてください。 これからも、私はいつでもあなたのそばにいます。 姉として、私は誰よりもあなたを応援するし、 誰よりも心が通い合える存在であることに変わりはありません。 結婚は新しい旅立ちですが、私たちの絆は永遠です。 席札の下にこっそりしたためたこの手紙、 あなたの心に届き、思いが伝わりますように。 (SE〜...
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  • ボイスドラマ「JUNE BRIDE」前編
    Feb 2 2025
    登場人物 ・妹(8歳/17歳)・・・10歳も年の離れた姉を慕っている(CV:桑木栄美里) ・姉(18歳/27歳)・・・年の離れた妹と仲良し。結婚式直前のある日・・(CV:桑木栄美里)・ ・父(44歳/53歳)・・・なにより娘たちを愛する歴史学専攻の大学教授(CV:日比野正裕) <妹17歳/父53歳> (SE〜雨の音/家の中) 妹: 「いやあね、今日も雨・・・」 父: 娘がリビングの窓から空を眺めて、恨めしそうにつぶやく。 妹: 「来週は、晴れるかなあ・・・」 父: 「大丈夫。式の日にはきっと晴れるよ。お父さん、晴れ男だから」 (BGM〜雨イメージ「Rain May Come」) 父: それでもまだ、祈るような表情で空を見つめる娘。 正確に言うと、下の、娘。 彼女には、10歳も年の離れた姉妹(きょうだい)がいる。 来週、ジューンブライドになる姉だ。 2人は、妹がまだ幼い頃から 年の差なんてまるで関係なく心を通じ合わせていた。 <妹8歳/父44歳> 妹: 「お姉ちゃ〜ん、これ、かわいい!」 父: 姉の大学入学が決まり、一人暮らしをはじめるとき 家族で行ったインテリアショップ。 妹は、コンパクトな食卓を目ざとく見つけて 大きな声で姉を呼ぶ。 妹: 「お部屋、ちいさくても、これなら大丈夫」 父: さすが私の娘。 姉がワンルームに住むなんてひとことも言ってないのに。 しかも、彼女が推す食卓は、グラストップのローテーブル。 当時のハイトレンドだった。 姉も満面の笑みで妹の頭を撫でる。 年は離れていても、まるで親友のような姉妹だ。 妹: 「ここにお花を置いて、お姉ちゃんと一緒にお茶を飲むの」 父: 「お姉ちゃんは一人暮らしだからね」 妹: 「だから、寂しくないように私がそばにいてあげる」 父: 「お姉ちゃんちは遠くだから、1人じゃいけないよ」 妹: 「う・・・」 父: つぶらな瞳を潤ませて、口をつぐむ娘を見ていると こっちが切なくなってしまう。 結局、なんだかんだと理由をつけ、 姉の暮らす東京まで何度連れていったことだろう。 その都度、食卓の一輪挿しには姉の大好きなミモザを生け、 とっておきの茶葉で紅茶を淹れて、いつまでも語り合う。 そうそう、ミモザの花言葉は「感謝」「友情」・・・ 互いに「感謝」し、「友情」を深めていく。 そんな2人を見るのが、私の一番幸せな時間だった。 <妹17歳/父53歳> (SE〜インテリアショップのガヤ) 妹: 「お姉ちゃん、今度は大きな食卓にするんでしょ」 父: 結婚式の1週間前。 家族で出かける最後のインテリアショップ。 いや、最後じゃないかな。 3人で出かけるのは、最後かも。 彼女は姉と腕を組み、新居の家具を見て回る。 楽しそうな笑顔の合間に見える切ない表情。 まもなく新郎となるお婿さんは、 ハネムーン休暇のためにハードワークをこなしている。 代わりに、姉と新居のインテリア選びを任されたのが、彼女だった。 妹: 「え・・・この食卓? こんなん全然大きくないよ。 だってこれから家族がいっぱい増えるじゃない」 妹: 「ベッドは、シングルからダブルね。 そこにベビーベッドが増えていくんだから」 妹: 「一人暮らしのときは置けなかったソファも必要だよ。 私が遊びに行っても3人で座れるような、大きなソファ」 父: どうやら私の出る幕はなさそうだ。 (SE〜雨上がりのイメージ/小さくさえずる小鳥の声) 妹: 「あ、雨やんだみたい」 父: 「ほらね、お父さん晴れ男だって言ったろ」 妹: 「なに言ってんの。結婚式、来週だよ・・・」 父: そう言いながら、満面の笑みが彼女を包む。 慌ただしく式の準備に追われる姉をサポートしながら リビングで妹と過ごす和やかなひととき。 1週間前のビフォー・ウェディングは、 凪いだ海のように、ゆったりと流れていった。 (SE〜静かに流れるウェディングマーチ〜宴席のガヤ) 妹: 「お父さん、私たちの席こっちだよ」 父: 席札を確かめながら、腰をおろす。 隣に座る娘は、テーブルを眺めて不思議そうな顔をしている。 妹: 「お父さん、席札の下になにかある・・・」 父: 席札に隠れるように折り畳まれた純白のナプキン。 そこに包...
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  • ボイスドラマ「変わらないもの/父のソファ」後編
    Feb 1 2025
    登場人物 ・母(40歳/65歳)・・・主婦/妻とは学生時代、東京で出会い、名古屋で結ばれた(CV:桑木栄美里) ・父(44歳/69歳)・・・全国展開する半導体チップメーカーの社長/かつては町工場の工場長だった(CV:日比野正裕) <母65歳/父69歳> (SE〜キッチンで洗い物をする音) 父: 「もう、こんな時間か・・・あの子、まだ帰らないのか」 母: 「ええ。なんでも最近新しくオープンするセレクトショップで 新ブランドの開発をまかされたそうよ」 父: 「ああ、そういえば、そんなこと言ってたっけな」 母: 「さっきメールで、夕ご飯もいらないって」 父: 「まったく、いくつになっても心配ばっかりかけて」 母: 「しようがないでしょ。あなたの娘(こ)だもの」 (BGM〜absent-300473596) 父: 娘がインテリアコーディネーターになった。 それは、私も妻も家具が大好きだったからかもしれない。 私のお気に入りは、3人がけのこのソファ。 大き過ぎもせず、小さくもなく、ちょうどいいサイズと ふかふかの座り心地が私の居場所になっている。 ソファが我が家にやってきたのは、25年前だった。 <母40歳/父44歳> (SE〜インテリアショップの雑踏) 父: 「眠ったみたいだな」 母: 「あなたが大声ださなきゃ、すぐ寝てくれるわ」 (BGM〜good-night-300537089) 父: 生まれたばかりの娘をベビーカーに乗せて、 家具屋の店内をゆっくりと見てまわる。 お目当ては3人並んで寝られる大きなベッド。 寝室の大きさも考えながら、決めるのに難航していた。 そのとき、私の足がとまったのは・・・ 母: 「ソファ?」 父: 「うん、大き過ぎず、小さくもない。 私が真ん中に座って、両横にこの娘と息子が座ってくれたら最高だろうなあ」 母: 「あら、じゃあ私と学校行ってるお姉ちゃんは?」 父: 「同じ柄のひとりがけのソファが2つ、あればいいじゃないか」 母: 「大家族ね」 父: 「ああ、大家族で毎日が楽しくなるぞ」 母: 「この娘と3人で寝られるベッドも忘れずにね」 (BGM〜love-is-forgetting-300540324) 父: こうして、一目惚れしたソファは、家族の中心となった。 末娘を抱いて真ん中に座る私と、両脇に座る長男長女。 もっちりとした座り心地のソファーは、私たち親子をやさしく包み込んでくれた。 それはまるで家族の思いを抱きしめるように。 私たちの姿を見て妻がニッコリ笑う。 ソファーを中心にして、リビングに笑顔の灯りが灯された。 <妻65歳/父69歳> (SE〜玄関をあける音) 母: 「帰ってきたみたいよ」 父: 「まったく」 母: 「優しくしてあげてね」 父: 「わかってる」 母: 「座ったら?」 父: え? あ、そうか・・・ 私は知らず知らず、リビングで立ったままソワソワしていたようだ。 私はようやくソファに腰をおろし、おもむろにテレビをつける。 テレビも、つけていなかったのだな・・・ ふふ・・・。 自分でも気が付かないくらい、娘が心配だったらしい。 (SE〜リビングのドアをあける音「カチャ」) 父: 「おかえり」 娘は必ずリビングに顔を出してから自分の部屋へ行く。 いつも通り・・・に見えるけど、ちょっと、疲れた顔・・・だな。 仕方ない。いろいろストレスもあるだろうから。 私は、トーンを落として声をかける。 「とりあえずソファで休みなさい」 私の声を聴いた娘は、とたんに表情が緩んだ。 笑うとエクボが現れるのは、いまも昔も変わらない。 キッチンから妻が割り込んでくる。 母: 「ホント、変わらないわね」 父: 「なんだい」 母: 「ソファの真ん中と右端を親娘で占領すること」 父: 「いいじゃないか。親娘なんだから」 (BGM〜new-horizon-light-346391042) 父: 娘が生まれたのは、私がまだ町工場を経営していた、44歳のとき。 仕事もちょうど転換期で慌ただしい日々だったが、 夕食後は時間を作り、このソファに座って娘といろんな話をしてきた。 挨拶の仕方、テーブルマナー、言葉遣い、礼儀、作法。 幼いころは泣いたり反抗したりもされたが、 インテリアコーディネーターになった今は、きっと理解してくれているだろう。 ふと気がつけば、上品な笑顔で私...
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    7 min

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